サンタクロース

秋も深まりつつありますね。いつもの散歩の途中に小さな公園あって、ベンチで一休みするのですが、この頃は落ち葉が黄色に色ずいてのっています。この先の公園のくちなしの実が、黄色に膨らんでいるよとか書いてあるような気がして、毎日楽しみにしています。見上げると、モクゲの樹が黄色の葉っぱをいっぱいにつけてたっています。住宅街もクリスマスの飾りつけがはじまり、思わぬところが豆電球で飾り付けてあつて、へ〜と感心してみてしまいます。
サンタクロースの思い出は、一回きりありません。小学校の一年生のクリスマスの朝、目覚めた頭のところにお人形さんがおいてありました。「うわ〜サンタクロースが来たんだ!」と大喜びしました。まさか、私の家に来るなんて、今まで一回も来たことが無かったから。
抱き上げるとまつげの長い目がひらく、洋服を着た西洋人形です。
早速だいて、お隣の家に見せにいきました。「家にね、サンタクロースが来たんだよ!」と興奮して言うと、「なあーに、まーだサンタクロース信じてるの?」と笑われて、えええーと私はびっくりして、人形を抱いて、頭が混乱してかえりました。隣はクリスチャンの家で、子供の人数も多いので、そんなにプレゼントもあげられなかったし、お姉ちゃんも居たので、現実が分かっていたのでしょう。
それに引換え末っ子で、年の離れた兄だったので、あまり現実的ではなかった、というか幼いというか。「そうなんだ、これは父が買ってくれたんだ」サンタクロースはいないんだ、はじめて現実をしりました。次の年のクリスマスにはもうサンタクロースはきませんでした。
なぜって、父が天国に召されたからです。両親でなくとも、プレゼントが届いたら、それはやっぱりサンタクロースだと思って、大喜びしたほうがいいと思います。プレゼントをくださる人が居るしあわせ、
送る人の居る幸せがあると思うからです。

わたしには、おにくとちーずをください。