アンティークの櫛


母方の祖母が持っていた櫛です。

透かし、目打ち、金と銀でなんかの実を細かく描いていて、一見してアンティークだとわかります。

特に高級な物ではないんでしょうけど、昔のものはいいですねー。

これは主に工芸品に当てはまるんですけど、良い物はキリっとしていてスッキリしたものが多いような気がします。
ぼってり、ゴテゴテ、どろーり、とした物にはあまり美しさは感じられませんよね。

芸術や美術の分野ではあらゆる表現がありますけど、技術のない工芸家が芸術に走ってしまって痛々しい作品になってしまっている物が時々あります。それは古今東西同じだと思います。

このような傾向は明治ぐらいにあちらの「芸術」という概念が入ってきて商業主義と結びついた頃から多くなっているのでは、と思っています。