りんごジュース作り

母方のおばさんの家は、子供のわたしにとって不思議なワンダーランドでした。郊外のため敷地が広くいろいろな動物や作物がつくられていました。家も広く、高く長い廊下があり、玄関は8畳ぐらいあり部屋もふすまを開けると部屋、又開けると部屋と次々部屋がありました。ヤギやニワトリそれも大きな鳥小屋があり、鳥の運動場もあり、浅い池もありました。何十羽も金網の中であそんでいます。
りんごやいちご、梅と果樹園が広がっていました。
そんな中でりんごがいっぱい取れたときいただいてきます。あの頃は朝日と言うりんごが主で、印度りんご、国光などです。
大きめの缶詰とくにいわし缶などの缶の内側から何箇所も穴を開け、荒い下ろし器をつくります。りんごは皮のまま下ろして、一升瓶に何本も造ります。柔らかいのですぐつくれます。
そのうちりんごの果肉とジュースが分離してきます。濾して飲みますが甘くて酸味がさわやかでとてもおいしいです。少しおくとアルコールが強くなりこれまたおいしいです。母とシャリシャリすったあのジュースは今は作るのが禁止されているらしいです。

セリ「遠い昔の話だねぇ」