二重相対性理論

最近、本屋でテレビでも見掛ける竹内薫の量子重力の本を見かけたので、ちょっと目を通してみました。どうも最近は2重相対論というものが提唱されているらしいです。

20世紀初頭に生まれた量子論アインシュタインの重力理論というのはとても相性が悪いのですが、宇宙の始まりについて何か言うためには量子論と重力の理論を合わせた量子重力理論が必要になります。

その有力候補として80年代から専ら研究されていたのが超ひも理論なのですが、現在、もう一つの量子重力理論の候補としてループ量子重力理論というものがあるらしいです。

後でウェブで調べたところ、2重相対論というのはこのループ量子重力理論から予言される理論だとのこと。

相対性理論は光の速さという定数がどの観測者からみても同じに見えるという理論なのですが、2重相対論には長さに関係する定数が理論に加わるようです。

この話、どうももう少し調べてみると、量子論で言われていた位置と運動の不確定性関係に加えて、時空の不確定性とも関係しているようで興味深いです。

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