春の嵐

桜折るバカ、梅折らぬバカといいますが、昨日の春の嵐はすごかった。セリといつもの公園へ行くと桜の小枝が散らばっていた。
桜の小枝は砂をかぶって、しをれていた。ダメかと思ったが、桜の枝を拾い集めて、花器に飾ってみた。ほんの少しの時間の間に桜の小枝が生き返っていた。瑞々しく、薄紅色の花は生き生きとしていた。
生きていたんだなあ、と命を感じた。儚く、強く。今年の桜はいい桜。白もくれんの大木が一斉にすがすがしく花をさかせていた。
季節は移ろい春になっていた。そろそろ心も開放して軽くしてやらなければと思った。